ウミホタルショーとは?
 ウミホタルショーとは一体どんなショーなのでしょうか? ここでは、私達が行っている「ウミホタルショー」について説明します。



 簡単に言ってしまえば、「数万匹に及ぶウミホタルの発光ショー」とでも言うのでしょうか。会場には様々な仕掛けが用意され、様々な光を見せてくれます。ウミホタルは、何らかの刺激を受けた場合や、急激な温度変化を受けたときに発光します。ウミホタルショーでは、ウミホタルに微弱な電流(治療用電気マッサージ機と同様なもの)を与えたり、海水温を変化させたりして発光を促します。これらの刺激は、ウミホタルにほとんど害を与えません。そして、ショーで使用したウミホタルは、採取した海に返すように心がけています。以下に、簡単ではありますが、各装置(仕掛け)の説明をします。実際のウミホタルショーがどんなものか、想像してみて下さい。


←左写真はウミホタルショーの際の写真です。

【ランダム】
管ビン

発光する管ビン内のウミホタルたち
 ウミホタルショーにおいて、最も重要で基本ともなるのが「ランダム」と呼んでいる装置です。これは、ただ単に縦10センチ、直径3センチほどの小さなビン(管ビン)に海水とウミホタル数個体を入れて、天井からつり下げるというものです。ビンには電極がセットされており、微弱な電流(以下、パルス波刺激)によって発光を促します。ウミホタルショーでは、このビンを500本近く使用します。ショーでは、これらのビンのウミホタルにランダムに刺激を与えて光らせることから、ランダムと呼んでいます。       
【花】
ウミホタルショー「花」
(ISO800,F:2.8,
3秒間露光)
 前で述べた「ランダム」に、動きを加えてみました。数十本のビンの輪が、光ながら開いていきます。花が咲いていくように見えることから「花」と呼んでいます。
【大パネル】
 縦90センチ、横180センチ、奥行き1.5センチほどの巨大なアクリルパネル型水槽(但し、片面はコンパネ材)で、パネル水槽内の数カ所に電極が配置してあります。ショーでは、ウミホタルが光の尾を引きながら泳ぎます。

大パネル1(ISO400 、F:2.8、2秒間露光)
大パネル2
大パネル2(ISO400、F:2.8、3秒間露光)
【チューブ】
通称「細チューブ」
(ISO400、F:2.8、3秒間露光)
 ウミホタルに温度差刺激を与えることによって、ウミホタルの発光液をチューブ内を通して会場内を縦横無尽に走り巡らせるものです。
 写真は、「細チューブ」の3秒間露光写真です。この「細チューブ」の他に、光の柱が徐々に上に昇っていく「太チューブ」もあります。写真では実際の「動き」が伝えられないのが残念です。
【パソコン制御】
 正確なタイミングでの刺激を要するものでは、刺激のON/OFFをパソコンで制御することがあります。このシステムは1992年に初期バージョンが登場し、1994年には、PCM再生を行いながら、その曲の特定の部分で特定の刺激を行うシステムが完成しました。(メモリが高価で4MBしかなかった当時、高音質のままで10分近い曲をサンプリングするプログラムを組むのに苦労しました。:担当者談)OSはMS−DOS、言語はN88−BASICでした。現在、Windows版を検討中ですが、いつになることやら・・・。
 このほかにも、【ネックレス】(光のネックレスです。)や、【波紋】(光の波紋を造り出します。)など、様々な装置があります。


ウミホタルショーの歴史(1)・・・・幕張西高校科学同好会によるウミホタルショーの歴史
ウミホタルショーの歴史(2)・・・・ウミホタルショー実行委員会によるウミホタルショーの歴史とショーの舞台裏を少し紹介
■1999年8月に行われたミニウミホタルショーの様子は、こちらをご覧下さい。

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